コインの表裏は男女の違いか、地域差か、さては職業のせいか?2冊の図書の合わせ読み

ちきりんさんの新著「マーケット感覚を身につけよう」と糸井重里さんの「インターネット的」がコインの裏表のような関係だと気がついた

糸井さんは「消費のクリエイティブ」という言葉で、ちきりんさんは「マーケット感覚」という言葉で今とこれからの社会変化を表現している

 

インターネット的 (PHP新書)

インターネット的 (PHP新書)

 

 印象的な文章は第3章:工業化社会からインターネット的社会へ のなかで、社会の価値観の評価軸変化(位置/地位 → 勢い/力)の話から、「勢いが価値」の時代は答えのだしにくい問題をしつこく考えないのが特徴だ、という観察を得て「新しい時代には、答えの見えないことが、もっと価値を持つようになるのではないでしょうか」という部分。

ここで、「とりとめのない無駄話」のもつ価値をインターネットは顕在化できるのではないか?(ここまでいいきってはいないけど)という問いを残している

 

マーケット感覚を身につけよう

マーケット感覚を身につけよう

 

 こちらは、実務家の著書。読み終えたその日から実践できるようになっています。マーケット感覚を鍛える5つの方法のプライシングなど、ほんと、読み終えてすぐに始められることです。

印象的だったのは住んでいる場所にも市場性の高い・低いがあるという部分。これは私には全く考えが及ばなかった。以前、東京に住んで都市と田舎は両方好きで良く考えていたつもりだったけど、「都市と田舎の違い」をここまで嫌み無く表現しているのは初めて見て、すごくすっきりした。都市と田舎の違いはたいていどちらかの悪口を言うかたちになることが多くて、今まで釈然としなかったので。

 

この2冊は書かれた年は14年ちがうけれど、内容がいい具合に補完し合っていて合わせて読めて、腑に落ちるところが多かった。

二人とも、「分かりやすく書く」という共通項があって

豊かで生きやすい社会を作る一助にインターネットって使えるんじゃなあい(by糸井重里さん)と

マーケットに参加する楽しさをあなたにも!(byちきりんさん)というアプローチの違いがあります。

このアプローチの違いは、関東の優男≒糸井さん、と、関西のアメ配ってしまうおばちゃん≒ちきりんさん、という紋切り型の東西キャラクターイメージの違いにかぶって見えて面白い

著書の印象が「おずおずと差し出す糸井さん」と「まえのめりのちきりんさん」という感じ。

2冊の合わせ読みで面白かったのは久しぶり。