どこまでもいける気分、再会と出会い。

 舞台版「幕が上がる」が掲載されていて、これが面白い。

高校の演劇部(女子のみ)の稽古場面が書かれています。大人は1人も出てきません。

平田オリザ (文藝別冊)

平田オリザ (文藝別冊)

 

 読み進めていくうちに、「あ、(そこに)高校生がいる」という気分になってしまって、自分の高校生活では部活もやっていなかったのに、その当時を思い出しました。

「どこまでもいける」気分を。

作中の台詞は「舞台のうえなら、どこまでもいける」(うろ覚えで書いてます、不正確かも)

高校生当時は「どこまでもいける」気分だけ持っていて、その手段も、私には、仲間もいなかったな。今も仲間はいない。

結局、40歳を過ぎても、「どこまでもいける」手段は身につけられなかったけど、まあ、まあ、、、情けないかも、、、。

 

この戯曲は読んでよかった。小説、映画もあるみたい。

 ↓ これは未読です。

幕が上がる (講談社文庫)

幕が上がる (講談社文庫)

 

 

著者の平田オリザさんについては、名前だけ知っている人で著作には手を出しにくいなー、と感じて読んだことがありませんでした。名前の「オリザ」という部分がなんだか恐くて、、、。

が、二年ほど前NHKラジオ「すっぴん」の放送を聞いて、「オリザ」が本名だとわかり、警戒心が解けました。演劇人なこともこの放送で初めて知りました。

 

それで上記のムック本を見かけて、イモヅル式に他の著作も読み、

今やっている仕事(歴史を題材にしたワークショップ)に参考になるは、芸術振興の(補助金の)考え方も示してくれるは、で、大収穫のブックハントになりました。

新しい広場をつくる――市民芸術概論綱要

わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)

演劇入門 (講談社現代新書)

 

でも、一番面白かったのは、ムックにある「幕が上がる」でした。

 

著者の名前や本のタイトルだけで食わず嫌いをしているモノは他にもございまして、、、。

決定版 第二の性〈1〉事実と神話 (新潮文庫)

私が高校生の頃、母の本棚でこのタイトルを見て、直感で「第二=女」だと思い、「コイツ、なめてんのか?」と感じて触ったこともありません。

わたくしは、ばかでございます。

 

ふざけるのはひとやすみして

 

「幕が上がる」とは良い出会い方をしたな、と思いました。いつか舞台も見てみたいモノだ。上演するのかしら?

中年になっても出会うことはあるんだな、その機会がすごく少なくなっているだけなのね、と。

結婚もせず、母にもならず、の生活は知らず知らずに新しいモノとの出会いは減って、新しい人との出会いも減っている。若いひとと同じようにはできないのね。それではイカンイカンと思いつつも

同時に、新しい物や人とであう「おっくう」さも、よくよく知っています。

 

それでも、「どこまでもいける気分」と再開したことは、とても良かった。

 

高校生(女子)の演劇部の戯曲を読んで中年おんなが励まされている構図。ハタから見たら、不気味なものなんでしょうか。

 

ま、「幕が上がる」面白かったのです。

 

ま、またねー。