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5分前のダイアローグ

真っ赤なウソのお話し

ホワイトボードには地図が貼られている。横にテレビ(電源は入っていない)。横テーブルが二つ、それぞれに椅子(丸椅子スツール)が二つずつセットされている。

左手に片開きのドア、右手は入り口があり扉はついていない。

 

 ひとり、若い女性が背を向けて、丸椅子に座っている。スマートフォンをいじっている

時計は13:55

左手ドアから中年の男が入ってくる。若い女性を見て、後ずさりする。

 

お、おまえ、な、なにしてんの?

 ん、あー、店長、お久しぶりですぅ。、、、でも、ないか。ま、いいや、お元気ですかぁ。

 う、うん、まあ、おかげさまで、相変わらすです。

 なぁーに、かしこまってるんですか。もう、いつでもかっこつけたがるン。

そ、そうかな?そんなつもりないけど、、、。ところで、なんでここにいるの?就職決まったんじゃなかった?

んー、一応、とりあえず、は、決まったんですけど。

決まったんですけど?

あれこれ規則のうるさい会社で、服装とか。

服装とか?

そう、服装。一年契約でバイトと変わらない給料なのに、「我が社の顔として服装には気を使ってください。」だって。

うん、それで?

それで、制服の支給もないのに、こんな給料じゃ仕事用の服なんか買えないよ、何なの、これ、意味わかんない。

あ、まあ、そんな、怒るなよ。そうかー、どこも厳しいねぇ、、、、。ところでさ、、、なんでこんな場所でバイトするの?美咲ちゃんちって、もっと街中でしょ、車で通って、元取れるの?

えー、店長こそ、なんでアルバイトなんかするんですかぁ?しかも、こんなところまで、コソコソ来て。

う、うん、まあ、世間体悪いし。店長がバイトしてたら、店の子も不安でしょ。

あ、あはははは。そうだよねえ、バイトすんの怖いよね、店長がよそでバイトしてるって。

はははは、まあ、世間は狭いねえ、こんなところで再会とは、、、。それにしても、今の時間に俺たちだけなの?これ、日払いだし、結構、割良いと思うんだけど、、、。担当者もこねぇな。何してんだろ。

時計は14:00