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街では買い物、田舎では何?

都市と辺境

島に住むようになって、どうしても避けられないことに、「まとめ買い」という買い物方法があります。

ここでいう「まとめ買い」とは「一つの商品を大量に買う」ことと同時に「必要なものを全て買う」ということ、です。

で、私の場合、「必要なものを全て買い、かつ、幾つかのモノは複数購入する。しかも短時間で。」となると一番頼りになるのが、デパートです。

これが、ショッピングモールではないのです。

より正確に言えば「使ったことのない商品を買うときはデパート」で買って「よく知っているモノはモール/スーパー」で買う、と使い分けています。

 

それで、島に住み始めてから「デパートで購入率」が増えているのです。

新しい環境に住み始めて新しいモノが必要になって、「商品説明を聞いて買いたい」が増えたことも関係していると思います。また、沖縄のデパートは「デパートリウボウ」ひとつですが、中心市街地の客が多いためか「独り者仕様」の家電など私のニーズに合う商品が多いこともその理由になっています。

 

その他には、買いたいモノのうち、ひとつがデパートでしか売らない商品だったりすると、自動的にデパートで買い物をすることになります。

例えば「口紅、下着、昆布」を買いたい、「下着はデパートで買いたい」となると普段は昆布は乾物屋で購入しているのですが「昆布も地下の食品売り場で買っていくか」となるのです。

 

そして、「デパートで買う」の求心力になっているアイテムは「下着」なのです。下着を買うときのカウンセリングがないと短時間で必要なものが買えないのです。

下着一つとっても、「普段用の胸が悪目立ちしないタイプで白かベージュ、農作業があるのでスポーツタイプ、タートルネック用のトップ位置が高くなるタイプ」と複数用途をそれぞれ必要数買います。この要求を混乱せずにお勧めを教えてくれて、数もそろえて1時間以内に終わる、これがデパートの価値なのです。

同じように「メイクアップ用の化粧品」もデパートで購入する方が短時間でそろいます。

「普段は化粧しないので、出張時に化粧感の少ない口紅と化粧する必要のある時用の口紅そして足の爪用のネイル」を私の服の感じと合わせて、幾つか選んでくれる。というのが化粧品カウンターで買う価値なのです。

 

こういうふうに買い物をするようになって、「必要ないモノは断る」のがうまくなりました。

「ショーツは他で気に入っているものがあります」や「この口紅だとすごくモードな感じでおしゃれになるけれど、田舎ではこんな微妙なおしゃれはしません」など自分のライフスタイルや好みを人に説明するのがうまくなりました。

店員さんもよくできていて無理に勧めたりせず、こちらの好みを覚えてくれて、次の来店時からは要領よく接客してくれます。接客の人は違うので、顧客カードなり情報共有方法があると思うのですが、どうやっているのだろう?

 

ここで、最大の価値ってたぶん「短時間でそろう」ことだと思います。デパートの商品値付けはお客さんのためにピックアップすること自体への対価を幾らか含んでいるのです。

モールで選ぶとなると「今売れています」以外の情報が得られないので、自分のニーズと合っているのか、判断できないときがあります。

それに加えて、モールで買う商品はよく知っているモノを中心にしているのでネットで買いやすいのです。

 

都市に住む人が提供できる価値が「日常用品をピックアップする能力」だとしたら、田舎に住む人が提供できる価値って何があるのだろう。

田舎にふんだんにあるモノは「時間」と「場所」の「静寂/暗闇/美しさ」だったりします。すべて流通しないモノなのです。

 

今日は結論が出ません。

7月になってほぼ毎日、午前様が続いて晴れた夜の天野川の美しさに、「今日もよくやった、明日もどうにかしのぎましょう」と自ら励ましています。

そんなときに考えたことです。

またねー。