ものの価格と真の価値

物やサービスの値段にはそれを利用する人(買える人)を限定する役割があるようです。

経済学を学ぶ (ちくま新書)

経済学を学ぶ (ちくま新書)

 

 物やサービスを作るときにお金がかかるのでただで売るわけにはいかないのですが、その他に収容人数が決まっているサービスや数が少ない物について誰が利用できるかを価格・値段によって調整しましょう、というのが値段の役割です。

本書のなかで事例として

・高速道路の利用料金/料金を徴収することによって交通量を制限し、「高速」をサービスする

・鉄道の座席指定券

を取り上げて説明しています。

 

ふーん、なるほど。今まで高速道路は償還(建設費用額の返済)は済んでいるのになぜ無料にならないのか疑問でしたが、値段・価格で交通量の規制をすると考えると確かに納得できる言い分です。一時期高速道路無料化をしていたときの高速の使い勝手の悪さにはウンザリした記憶があります。

 

私には、どうやってその値段がついているのか、まったく検討つかない商品がいくつかあります。たとえば

・ダイアモンド

疑問:卸市場はデビアス社が独占状態(20年前の60ミニッツ情報)なのになんで市場が成り立つのだ?

・初期の携帯電話

疑問:携帯電話機器がなぜ1円とかの値段で販売できるかが不明。誰が電話機のコストを負担しているのかな?

と、いったものです。

この広い世の中には、ダイアモンドは若い女性の一番の親友だ、などと言う人もいるかもしれませんが、私は宝石という物は親か夫からもらう物だと考えているので、今日は携帯電話の値段、売られ方について考えたいと思います。

 

携帯電話、特にiモード以後の販売方法についてどのような物だったのかを調べてみようと、iモード開発に携わった人の著作や講義をあたってみました。

iモードは世界で初めて「携帯電話でインターネットを使う」ということを普及させました。

iモード事件 (角川文庫)

iモード事件 (角川文庫)

 

 (上記以外に夏野剛さんの慶応大学での講義、メルマガ等を参考にしました。iモードの販売戦略についてとてもわかりやすくお話しされています。)

 

値段・価格と新しいサービスを売ることに注目して、ざっくりまとめると

eメールの価格を決めるエピソードが象徴的です。PCでeメールを日常的に使い、メールでやりとりする価値を十分に知っている人達(ハイエンドユーザー)、と、そうじゃない人との間で価格に関する考えが分かれます。

・ハイエンドユーザーは電話料金とは別に月額1500円

・そうじゃない人は1,2ヶ月メールを使わない場合でも解約しないのは週刊誌の値段

といった具合です。

また、販売方法は通信会社が販売店に奨励金を出すことで、電話機の値段を実質(通信会社が)支払っている販売方法でした。

つまり、携帯電話でインターネットが使える、という価値を知って貰うため、多くの人に使ってもらえるように利用者の支払う初期経費を低くする販売戦略がとられています。(そのために使われた資金は通信料/ランニングコストで回収する)

二つの事からわかるのは、

新しい価値・機能を多くの人に使ってもらうという目標をもった商品・サービスの場合、料金については使う人が感じる価値に見合わないと普及しない、それは制作にかけた開発費をもとに算出されるような価格決定ではない。

というものです。

 

なーんて、知ったようなことを書いていますが、私がiモードの革新性に気がついたのは実はiPhoneが発売された後、iモードもiPhoneもウェブにつながるインターフェースだということに気がついたときです。

 

それがここに来て、また新しい展開があるのでしょうか

mainichi.jp

行政が民間企業に対して値段を下げろとか言っていいのか?と驚きの展開です。

今回の端末の値段と通信の値段を分けて、通信料を安くしなさいって方法は、格安通信会社の新規通信事業参入と携帯端末/スマートフォンの新古・中古市場が形成されないと実現しないと思うのですが、このあたりビジネスに詳しい人の意見を聞きたい。

(次回の夏野剛さんのメールマガジンがこのあたりを解説するようなので期待大!)

 

私個人の見解は

今までは、携帯電話やスマートフォンの社会的価値が広く認知されていなかったので、買ってすぐに使えるパック売り(端末と通信会社が分けられない)が便利でしたが、今現在は、携帯電話/スマートフォンの社会的価値は十分な多くの人、地域で認められています。このような状況で、どこにいてもインターネットを使える/情報の送受信ができる、という価値を実現するのに、機械と通信の値段は利用者がその人の要求に応じて選べる方(ばら売り)がより多くに人にその価値を届けることが出来る、と思いました。

 

↑ もっとシンプルに言い換えたい、、、。うーん。

 

格安通信会社は参入してきたので(今でも営業しているよね?)格安端末市場が一般的になること、が今後スマートフォンを利用し続ける人が増える為に必要なのではないでしょうか。

ってところが、結論でしょうか。

 

安くなることの価値ってあまりいわれませんが、例えば堀江貴文さんの宇宙開発は安く宇宙に行けることを大切にしていて、「そうすれば宇宙で面白い事をする人が必ず現れるから(安くいけることは大切)」というような発言をしています。

 

その他には、、、中古市場から新しいものが生まれた例として、こちら

www.youtube.com

 (4分頃~8分頃、シカゴでTB303というマシンが中古で出回り、そこから新しいダンストラックができるっていうお話し。全編アシッドハウスのお話しです。)

 

価格・値段がその物やサービスを利用する人を限定する機能があるとするならば、低料金・単品質(低品質ではありません)の商品・サービスを売る市場、また値段なんか気にしないような富裕層に売る市場も必要だと考えました。

また、物を買って使う人、として経済活動に参加する身としては

iモードのように今までにない価値を売る商品の場合、誰が値段をコントロールしているかを気をつけて観察しよう、と思いました。自分が何に対してお金を払っているか、わからないのは、なんだか格好悪いので。

 

長い、長かった。読んでくれて、ありがとうございます。良い週末を!

またねー。