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フランス人と論争はしたくない。、、、そうだね、でも、いい男は別で。

高橋源一郎さんがラジオで紹介していた子供向けの哲学の絵本を読みました。

 番組はこちら→すっぴん!|NHKラジオ第1

「源ちゃんのゲンダイ国語」というコーナーで、こども哲学シリーズ第1巻目の「よいこととわるいことって、なに?」を取り上げおり、とても面白そうなので、県立図書館で全7巻、借りました。

いっしょにいきるって、なに? (こども哲学)

いっしょにいきるって、なに? (こども哲学)

 

そんで、紹介したいのは、これ ↑ 

本書はシリーズの第4巻目です。この本の他に「きもちって、なに?」「知るって、なに?」などのタイトルがあります。

その中でも「いっしょにいきるって、なに?」は「社会の中で生きるとはどういうことなのか?」を子供達といっしょに考えていく対話形式のテキストになっています。

 

章立ては「ひとり」「そんちょう(尊重)」「意見」「平等」「しごと」「リーダー」となっており、それぞれの章に関して一つの質問をし、いくつかの回答にさらに反問していく形で考えることを促していきます。そして最後に著者からのメッセージと考えるためのヒントが示されます。

 

例えば(赤字部分が引用です)

意見」に対する質問は

いつも、みんなとおなじ考え?」というもの。

それに対しての回答は

うん。だって、けんかしてもしょうがないでしょ。

ここで、さらに問い返しがあります

そうだね、でも、、、

けんかって、むだなだけ?

考えがあわなかったとき、けんかしないで話しあえない?

思っていることをはっきり言わずに、きみはきみでいられる?

ぶつかりあいをさけるためなら、ほんとうのことでも言わずにすますの?

 

と言った感じの問答をいくつか繰り返し、最後に著者からのメッセージは

みんなのことばに耳をかたむけながら、自分の信じることをはっきり言うこと。

そうしていくうち、きみは、きみ自身と、そして世のなかのみんなと、

いままでよりうまくつきあえるようになってゆくはずだ。

と続きます。

 

そして最後に「いつも、みんなとおなじ考え?」という問いに対する考えるヒントは

 

、、、意見がぶつかり合うことをこわがらずに、大事にすること。ものごとをじっくり考えるいいチャンスなんだから。

 

、、、きみの目にみえているのは、ものごとのほんのいちぶなんだって気づくこと。

 

、、、反対!って口にだす前に、相手が何を言いたいのか、よく考えてみること。

 

、、、自分の考えをもつことで、自分の役目がみえてくるんだって、あたまに入れておくこと。

 

私は最後の一文に心臓を刺された気分になりました。

この文章を読んで、自分の考えた結論(=意見)を持たないってことは、(社会での)自分の役目を負わないということで、無責任にも等しい行為なのだと、 理解しました。

 

この「こども哲学」シリーズはフランスのナンテール市で著者のオスカー・ブルニフィエさんが行った哲学の授業をもとに作られているようです。

ナンテール - Wikipedia

本書の扉には

エチオピア生まれのネビルに。

きみは言った、「どこで生まれたかで、何ができるか決まるなんて、不公平だ」って。

と、あります。

さらに著者は、こどもたちが自分の頭で考えの道筋を開いていくことで、自分のことを自分で決める判断力と責任感を身につけていく、と続けていきます。

 

自立した個人を育てることが教育の目的なのだ、という決意がヒシヒシと伝わってきます。

 

そして、このシリーズを全部読んでみての私の意見はタイトルの通りです。

 

そんじゃ、またねー。