ジェーン・スーさんの人生相談ラジオ番組が大好きで、私の土曜日の楽しみの一つになっています。ホームページはこちら ↓
この番組は、毎週招かれるゲストが「代行MC」をするというちょっと変わった体制で番組が進行されます。
じゃあ、ジェーンさんは何をしているの?
えーっと、回答者、だったりリスナーに回答できる人を求めたりする、、、相談に関する、主宰、といった感じでしょうか。
相談番組の何が面白いかって?
うーーーんと大げさにいうと、
赤の他人の信仰告白が聞けること
お悩みは
「彼氏のことをノロケることができません」といったことから「自分に生きている価値があるように思えない」まで、ものすごく幅広い相談が寄せられています。
番組は「回答者がズバリと解決」というよりも、相談者と回答者が一緒に解くべき問題を探し、その解の在りどころを探っていくように進んでいきます。
その問題と解のありかを探っていく過程で、相談者や回答者の信条が感じられることがあります。
例えば
話したくないことをなんとか喋っている、といった口調で
「若い時に婚約破棄した女性が未だに独身でいることに罪悪感を感じている」
といった(40歳代と思われる)男性の相談に対してジェーンさんと代行MCさんは
「それだけの年数が経っていれば、その時の彼女と今の彼女は別人だ」
「彼女が独身でいることはあなたが(振ったこと)原因だとは、決めつけられない」
「別れた時から彼女は別の人生経験を積んでいるのだから、その責任をあなたが取るものではない」
といった言葉で、相談者の現状認識に疑問を投げかけていきます。
そして、相談者が自分の思い込みに気がついて
「あ、俺が彼女の人生にそんなに影響与えたってのはずうずうしいかも」
といった発言をした時の
声が明るい
相談者の男性の「約束を破ることは悪い事」や
ジェーンさんの「人生の責任を取れるのはその本人だけ」
といった、まっとうな価値観が相談のあいまに感じる事ができて、そういうところが気に入っています。
この世の中は「まっとうな価値観」だけでは渡っていく事はできませんが、土曜日の夜にそういったものに触れる事ができるのは、私にとって、とても、とても、いい時間です。
この番組、3月中で終了する、との事ですが形を変えて続けていきたいとジェーンさんの意向もあるようで、4月からの新番組も楽しみ。
ジェーンさんは著作もありまして
有名なのは
([し]10-1)私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな (ポプラ文庫)
ですが、私のオススメはこちらです。
特に、東京で生まれ育つとはこういうことなのか、とわかる一文は必読。
と、これが
「理屈っぽかろうと、間違っていても、率直な人が好き」
っていう私の信仰告白でした。
あ、今は酔ってませんよ
またねー。